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     耐震住宅リフォームポイント

耐震改修計画の施工上の留意点

どちら側で補強
一般的な補強方法として既設の壁を補強する(壁倍率を向上させる)改修方法が多く用いられますが既設の壁のどちら側から補強するかによって費用の負担も大きく異なります。他の補強箇所も含め検討する必要があります。

予算は、皆朱箇所、範囲、改修部位の仕上げ度に

より大きく異なります。

また、工事に際し「解体して見たら想定していた内容

と異なり、所定の強度を確保する改修ができない。」

なども配慮し詳細な見積書を作成し工事金額の

増減変更が分かりやすい見積書を作成することも

重要なポイントです。なお、見積書の提出に際しても

施主に十分な説明をし理解を得ることが重要です。

何箇所補強
壁倍率が3〜5倍と強い壁を設けると補強箇所数は減らすことができますが、強い壁を設けることにより基礎と緊結(ホールダウン金物)が必要になることもあり施工箇所、工法を含め検討する必要があります。

※次の表は、同じ評価点数で2.5倍壁と5.0倍壁を用いた参考図です。


二つのプランとも建物の重心、剛心がほぼ重なりバランスも取れていますが木造の構造特性を考えますと、倍率の小さな壁を多く設けるほうが建物の応力集中が避けられ安全です。

どこを補強
補強箇所については、建物の重心、剛心を考えバランス良く配置することが補強箇所の軽減にもなり有効な補強となります。


図1-1は、バランスの良いプランです。また、図1-2は、ほぼ同様の評点が得られますがバランスの悪いプランです。評点はともに1.0以上で「一応安全です」となりますが、図3-1よりも2倍以上多くの壁が必要となります。

参考プランでは、耐力壁のみ表記しておりますが実際の改修工事現場では、既存の壁がすでにあることから「新しく壁を設ける」または、「既存の壁を補強する」ことによってバランスの良い配置とすることが望まれます。また、既存の壁が偏っている場合などは、その反対側に一定の評点が得られるまで壁を設けることが必要です。

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